「カラーしたいけど、髪がこれ以上傷むのはイヤ」そんなあなたへ。

社会人になってから、仕事もプライベートも忙しくて、気づけば髪のパサつきが気になっている。
毎月カラーをしていて、色は気に入っているけど、「あれ、なんだかまとまりが悪い」「手触りが変わってきたかも…」と思う瞬間、ありませんか？

鏡を見たときに「あれ？なんだかボサッとしてる…」と感じたり、風の強い日や湿度の高い日には「広がってるなぁ」と思ったり。特に20代後半〜30代に入ると、「ただ染めるだけ」ではなんだか満足できない。ダメージも気になるし、そろそろ“髪を育てる”という視点も持ち始める。

あなたが、「でもカラーは楽しみたい」「やっぱりおしゃれしたい」という気持ちでいるなら、少しだけ立ち止まって考えてみませんか。
その「カラーする」という選択が、毎日の髪の扱いやすさ、気分、そして長い目で見たときの“髪の未来”にどう作用しているかを。

今回ご紹介するのは、“弱酸性カラー”という選択肢です。
「弱酸性」という言葉を聞いて、「なんか髪にやさしそう」と感じたあなた。正直、その直感大切です。

なぜなら、髪質が変わってきたと感じる方こそ、「優しさ」を第一にしたカラーが、次の一歩になりうるからです。カラーを“我慢”のためにするのではなく、“楽しみながら育てていく”ために。
20〜30代のあなたにこそ、その選択肢を。
「ただ染める」ではなく、「優しく染めて育てる」。
その一歩を、今、踏み出してみませんか。

髪のダメージ、見て見ぬふりしていませんか？

社会人として日々を過ごしていると、仕事とプライベートの両立、時間に追われる毎日で、つい「髪のことは後回し」にしてしまいがちです。でも、ふと鏡の中の自分の髪を見ると「なんだかまとまりにくい…」「ツヤがなくなった気がする…」と感じる瞬間、ありませんか？その“何となく違う”という違和感は、髪が静かにサインを出している証拠です。

20代後半～30代になると、若いときとは違い髪の“蓄積ダメージ”が目に見える形で現れやすくなります。明るめのカラーを楽しんできた方も、「最近、明るくしすぎると手触りがイマイチ」「退色が早い」と感じることが増えているかもしれません。これは、キューティクルの開き・内部の保水力低下・色味の流出という悪循環が起きている可能性が高いです。

一般的なアルカリカラーでは、染めるためにキューティクルを大きく開く必要があり、その負担が蓄積されると、髪の表面がざらついたり、まとまりにくくなるだけでなく、色持ちやツヤも悪くなります。そこで、今回は“染めながら育てる”“ダメージを抑えながらキレイにする”という新しい視点をご紹介します。

「優しい薬剤」で守る髪のベースライン

今回ご紹介するカラーの選択肢、それが「弱酸性カラー」です。何となく聞いたことがあるという方も、「弱酸性って何がいいの？」と疑問に思われるかもしれません。簡単に言うと、髪のpH（酸性／アルカリ性のバランス）に寄り添いながら施術を行うカラー剤です。

髪の理想的なpHは“やや酸性”とされており、そのバランスから外れると、キューティクルが過剰に開いてしまったり、閉じにくくなったりすることがあります。開いたキューティクルからは水分や栄養が抜けやすく、髪が乾燥しパサつきやすくなる原因となります。その状態でカラーを重ねると「色がすぐ抜ける」「手触りが悪くなる」といった悩みを招きやすいのです。

弱酸性カラーでは、髪に対する負担をできるだけ抑えたカラー剤を選び、キューティクルの過剰な開きを防ぎながら色をつけていきます。つまり、「染めたいけど傷ませたくない」というあなたの願いに応えるための選択肢です。さらに、髪の表面の状態を整えることで、ツヤ・まとまり・色持ちの良さという“仕上がりの質”にも繋がっていきます。

施術前：あなたの髪の“今”を知ることが第一歩

今回のお客様は、髪の状態として「毛先のパサつき」「カラーの退色」を自覚していました。そして美容師の視点から見ると、「キューティクルの開き、水分が抜けやすく乾燥が進んでいる」という隠れたダメージのサインが見える状態でした。

このような状態では、ただ“カラーだけを変える”という手法では根本的な改善にはつながりにくくなってしまいます。なぜなら、髪そのものの“ベースライン”が崩れてしまっているからです。まずはベースを整え、髪が本来持っている“まとまり・ツヤ・保水力”を取り戻すことが、髪質改善・カラーの長持ちへとつながります。

今回のお客様には、「まずこの一回で今できる限りきれいな状態にしましょう。そして2ヶ月に一度のメンテナンスを重ねて、最終的に理想の髪の状態を育てていきましょう」という長期プランを提案しました。これは短期的な変化だけでなく、長く美しく保つための“育成プラン”です。

仕上がりの変化と、その先にある“自信”

施術を終えたお客様からは、「艶が出て、まとまりが出た」という実感をいただきました。手触りが変わり、髪を触るたびに“違い”を感じることができると、自然と気分も上がります。「髪がなんだか良くなった」と感じることで、朝の支度時間が楽しくなったり、鏡を見たときにちょっと嬉しい気持ちになったりするものです。

特に20〜30代の方は、ライフスタイルが多様で、髪にかけられる時間が限られていたり、毎日のスタイリングをスムーズにしたいと思われていたりします。そんな時、高いツヤ・まとまり・色味が安定している髪であれば、スタイリングがラクになり、その分自分の時間や自信に繋がります。

つまり、髪がきれいになるというのは、見た目だけの変化ではありません。時間・心・印象、全体が整うという意味で、自分自身の味方となる変化なのです。

2ヶ月に一度のメンテナンスで叶える“育てる髪”

「一回だけきれいにして終わり」ではなく、「きれいを維持しながら育てる」ことが、これからの髪のスタンダードになってきています。今回は、2ヶ月に一度のメンテナンスプランをご提案しました。

なぜ2ヶ月かというと、カラー後やカット後の髪は少しずつ環境ストレス（紫外線、湿度変化、摩擦、乾燥など）を受けています。2ヶ月という区切りは、そのストレスが蓄積される前にリセットできるタイミングとして理にかなっています。そして定期的なケアを重ねることで、艶・まとまり・色味の安定がより強固になっていきます。

このメンテナンスでは、軽めのケアやリタッチ・トリートメントを組み合わせながら、髪の土台を整え続けることが目的です。「今日は特に変わったことをしていないけど、髪がいい感じ」という状態を目指しましょう。

お客様に伝えたい、3つのポイント

髪が少しずつ「なんか違う」と感じたら、早めのケアが効く
　毛先のパサつき、カラーの退色、まとまりの悪さ…そう感じたら、「まだ大丈夫」と放置せずに、髪のベースを整える選択をおすすめします。

カラーを楽しむなら「優しさ＋育成」の視点をプラス
　明るくする、デザインを楽しむのは悪くありません。ただ、そのために髪が傷んでしまう…では本末転倒です。優しい薬剤・丁寧な施術・そして継続するケア。これが鍵です。

一度きれいにするだけではなく、「育てていく」習慣が変化を生み出す
　髪の状態は日々変わります。だからこそ、定期的なメンテナンスを“習慣化”することで、髪の“きれい”が持続し、自分自身の印象も長く安定します。

あなたへ。次の一歩を踏み出すために

「綺麗な髪の毛を一緒に作りませんか？」
この言葉を、心からあなたにお届けしたいです。あなたの髪には、まだまだ伸びしろがあります。そして、その伸びしろを最大限活かすためには、今、少し立ち止まることが必要です。

カラーを楽しむこと、髪を大切にすること。どちらも諦める必要はありません。むしろ、両方叶えることができるのです。これまでの“傷むから避ける”カラーではなく、“やさしく育てる”カラー、そんな時代です。

ぜひ一度、ご自身の髪を振り返ってみてください。
「私は今、どんな髪を目指したいのか？」
「カラーを続けながら、髪を守るために何をしたいのか？」
その答えが見えてきたら、私たち美容師がその想いをカタチにするお手伝いをいたします。

あなたが朝鏡を見て、「今日の髪、いい感じだな」と思える日が、毎日になるように。
一緒に、髪の未来を育てていきましょう。